私が最初のマンションを購入したのは長女誕生と同時期でした。
思い起こせばマンション住まいが既に30年を超えています。
子供の成長や自分の周囲の環境が変わるごとに住み替えをし、今は3か所目の所有になります。その度に理事や修繕委員長を仰せつかることになり、新築時から問題があった屋上からの漏水が発覚した時には漏水対策委員長に指名されました。販売会社と施工会社に掛け合い、何度も部分的な補修を繰り返してもらいましたが根本的な問題の解決に至らず、住民の不安が日に日に増えていきました。対策委員会から「部分補修を何度やってもらちが明かない、全面改修しかないよ」と粘り強く協議し、販売会社・工事会社の度重なる説明会は最大8割の組合員参加で最長6時間の紛糾説明会となりましたが、組合員全員が意識を持って当たったおかげで最後は全面防水改修まで実施することとなりました。延べ3年がかりでの解決でした。
その後の大規模修繕工事のタイミングでは身をもった経験から「建物を隅から隅まで知っている泉さんに修繕委員長をお願いします」と頼まれるようになりました。
「漏水対策で防水工事はしっかりしているので、今回は工事対象外でいい。でも、防水との堺目の取り合い対策など当時のことを織り込み整合させる」、修繕積立金を無駄なく運用したことで、組合員のみんなに喜んでもらえる大規模修繕工事となりました。
また、建築技術者としても若いころからマンション新築時の計画・設計や新築工事にも深くかかわりを持ってまいりました。今は大規模修繕にその経験を生かして管理組合の皆さまのお役に立てるよう、喜んでいただけるように仕事をさせていただいています。
これからはさらに気持ちを引き締めて、今まで以上に創意工夫を重ねてまいります。
今後もこの経験を生かし、組合員の皆さまの立場に立って問題解決を図り、今まで以上に皆さまの生活が豊かになるよう、より良い提案をさせていただく所存です。